美人の形容・「シャクヤク」「ボタン」「ユリ」の花
立てば「シャクヤク」
座れば「ボタン」
歩く姿が「ユリ」の花
★★★★
シャクヤクの花
★★★★
「立てばシャクヤク座ればボタン、歩く姿はユリの花」と美しい花で表される女性の姿の最初に出てくるシャクヤクです。
ポーラフェイ
ポーラフェイ
ポーラフェイ
玄妙
輪舞
ファーストレディー
残月
残月
ベルセンター
ベルセンター
ビロードクイン
ビロードクイン
酔紅葩
プレアリームーン
コーラルNゴールド
ボタン科,別名:ハツカグサ(二十日草)、ナトリグサ(名取草)
京都府立植物園のボダン畑
桜獅子
雪 笹
雪 笹
鎌田錦
花大臣
★★★★
ユリの花
★★★★
ユリ科、学名: Liliaceace ''Lilium''
テッポウユリ
テッポウユリ
テッポウユリ
テッポウユリ
テッポウユリ
テッポウユリ
タカサゴユリ
カサブランカ
スペイン語で「白い(ブランカ)家(カサ)」と言う意味のユリの花ですね。
カサブランカ
オニユリ
オニユリ
オニユリ
オニユリ
カノコユリ
カノコユリ
カノコユリ
「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」
立っている様子はあたかも芍薬の風情があり、すわった姿は牡丹の花のように華麗で、歩く様子は百合の花のように清楚な美しさである。
という美人の形容、昔の人は上手くいったものですね。
また、これらの植物は全て婦人病によく効く薬草なんですね。
シャクヤクは、冷え性、月経不順、産後の疲労回復に効く薬草です。
また、ボタンは月経困難、便秘に効く薬草です。
そして、ユリは乳腺炎やできものに効く薬草です。
シャクヤク、ボタン、ユリを薬草として用いると美人になるという昔の言葉には奥深い味があります。
「立てばシャクヤク座ればボタン」これはシャクヤクの茎はまっすぐのびるのに対して、 ボタンは横枝がでることによるそうです。
シャクヤクはキンポウゲ科で中国原産、5月ころ大きな見事な花が咲きます。
花色は赤、桃、橙以外に黄、青、白などと豊富です。
中国では、「花王」ボタンに次ぐ中国第二の花として「花相」と呼ばれています。
薬用としてはボタンより先に日本に渡来、栽培されて多くの園芸品種があります。
また、西洋でも中世においては、このシャクヤクを植えた場所には悪魔が近寄らないとか、根のかけらを首にかけると災難からのがれられるというお守りとして扱われていたそうです。
ボタンの花とよく似ていますが、ボタンは木本類(木)で、シャクヤクは草本類(草)です。
日本や中国ではシャクヤクとボタンを区別して扱っていますが、欧米では両方をいっしょにして「ペオニア」または「ピオニー」と呼んでおり、あえて区別するときには木本性のピオニー、草本性のピオニーと呼んでいます。
シャクヤクという名の由来は、漢名の「芍薬」の音読みです。
また、洋種シャクヤクの「ペオニア」という名はギリシャ神話では、神々の医師ペオンにちなんでつけられたといわれています。
花言葉:はじらい、はにかみ、清純、乙女のしとやかさ
★★★★
ボタンの花
★★★★
自然開花時期 :5〜6月
原産地 :中国
花の色は白・ピンク・赤系と多彩です。
花言葉 :恥じらい、富貴、王者の風格
「百花の女王」は牡丹(ボタン)、「花の宰相」は芍薬(シャクヤク)、「百花の王」は薔薇(バラ)。
とはよくいったもので、誰もが何となく納得するこのたとえですね。
平安時代に中国から日本に薬用として渡って来ました。
ボタンは薬草で、根の皮が牡丹皮(ぼたんぴ)となります。
単独では用いずに、消炎、解熱、鎮痛、月経困難、便秘などの目的で漢方薬に処方されます。
樹形は分枝して横に広がります。
葉の茂みの上に花が置いてある感じです。
シャクヤクと似ています。
ボタンとシャクヤクの大きな違いは、ボタンの茎が木でそのまま越年し芽が出るのに対して、シャクヤクは草であり枯れて春にまた新らしい芽が出て来ることです。
また、シャクヤクの葉にはほとんど切れ込みが見られないのに対して、ボタンの葉先には切れ込みが見られます。
Liliumは、ケルト語で「白い」= li、「花」= liumの意味。
ユリ科は240属4640種程度あり、その他ユリ科の代表として、アルストロメリア,ヒアシンス,サンダーソニア,チューリップ等があります。
アロエもユリ科なんですよ!
ユリは秋植えの球根で、植えつけは10〜11月で5〜8月に花が咲きます。
ユリの花言葉:全般 ;威厳・純潔・無垢
オニユリ; 愉快・華麗・陽気・富と誇り・賢者
カサブランカ; 雄大な愛・威厳・高貴
テッポウユリ; あなたは正直・純潔・甘美
「百合」とは、中国名。
漢方の世界では、ユリと呼ばずビャクゴウ。
何故「百合」なのか中国の古医書で「百合は多くの弁が合わさって出来ている から百合」と あります。
多くの弁とは花のことをいっているのではなく、ユリ根のあの鱗片の 重なりのことでしょう。
ユリは乳腺炎やできものに効く薬草です。